十二支と、勾玉（まがたま）のような形が双対する図柄「陰陽太極図」が彫刻された中国の銅製急須（台座付）です。「陰陽太極図」（「太極図」とも）は、天地万物のあらゆるものは陰と陽のバランスで成り立っている、陰と陽の中心にある目玉のようなものは他方に転じえる芽であり、陰は陽にも転じ陽は陰にも転じる、また戻る可能性もあるといった中国の思想と紹介。深遠な思想のようです。刻印は急須の底のみで篆書体で「冫心巧英伉儷合璧」と刻まれています。篆書体の読み【一番目】音読：ヒョウ　訓読：こおり【五番目】音読：コウ　　訓読：たぐい【六番目】音読：レイ　　訓読：つれあい【八番目】音読：ヘキ　　訓読：たま熟語の意味（日本語での読み）　冫心（ひょうしん）：氷のように清らかなこころ、氷は冰とも　伉儷（こうれい）　：夫婦　合璧（がっぺき）　：美しい玉をならべること　転じて、　　　　　　　　　　　二つのものが一つになって釣り合っていること「巧英（こうえい）」は、「陸巧英（ル・チーイン）」氏の名前で、１９４２年生まれ江蘇省出身の今や非常に著名な国家級の女性美術工芸家、その夫は１９４０年生まれ同省出身の「咸仲英（シエン・ヂョンイン）」氏で、同様に著名な国家級研究者レベルの美術工芸家、夫婦でのコラボ作品も多く高い評価を受けているとネットで説明されています。この説明から、刻印「冫心巧英伉儷合璧」のある出品商品は夫婦合作の急須だと思われます。なお「冫心」は夫の号、妻のは「玉潔」のようです。ちなみに刻印の中国語の読みは「リァンシンチーインカンリーファビー」でした。（中国語のカタカナ変換使用）大きさは約、高さ６．５ｃｍ、幅（持ち手から注ぎ口）１６．５ｃｍ、壷径１０．５ｃｍ、壷口径４．５ｃｍ、重さ５２０ｇ、台座は高さ２．５ｃｍ、重さ１１０ｇです。経年は不明ですが、相応の経年で汚れ、キズ、錆、緑青が出ています。へこみや変形は確認できませんが、底に一ヶ所径１ｍｍ弱の穴があります。著名な国家級美術工芸家の骨董作品をコレクションに、あるいは飾り物にされてはいかがでしょうか。急須とされる場合は、穴の補修、洗浄、手入れなどをお願いします。